◇一番のストレスとは◇
数あるハゲの原因で真っ先に挙がるのが「ストレス」。
しかし一言に「ストレス」と聞いてもピンとこないのが普通である。
そもそもストレスなんてものは常に抱えるものだと思う。
ストレスを全てを取り除く事なんて出来やしない。
じゃあ一番のストレスとはなんだろう?と考えてみた。

そんなの「ハゲ」に決まっている。

◆ハゲの到達するべき場所。
「もうハゲを気にしない。」という境地。
多くのハゲがその境地を行ったり来たりする。
ブルース・ウィルスや渡辺謙などを目指したりするが
彼らは地顔が良いし、髪が生えていたらもっとかっこ良くなれるのだ。

その事に気づいたハゲは「やっぱり髪がほしい」という最初の地点に戻る。
ちなみに独断と偏見だがブルース・ウィルスや渡辺謙も
きっと頭髪を回復させたいと思っている。

◆オシャンティハゲ
僕はお洒落が好きだった。原色系などの服を好み、それなりにお洒落にポリシーを
持っていたのだ。ハゲを気にしないという境地に辿り着いた時、僕はせめて身なりには
気を付けようと思った。僕は服を買い漁り、コーディネートをしている最中鏡に映る自分を見て悟った。

「ハゲがお洒落をすればするほど滑稽に見える。」

ハゲのお洒落は、ブスのお洒落に通ずるものがある。
何故なら、『ハゲの何が嫌?→髪の無いこと。→格好悪いということ。』
ハゲ≠ブス、格好悪い≠ブスという理屈に辿り着いたのだ。
少々乱暴な理屈ではあるがゴスロリファッションに身を包んだ化け物と自分が
重なるような感覚を覚えた。
なら帽子を被ればいいじゃんという考えもあるが
帽子を被ってしまった時点でハゲの負けである。
それは自分で自分の弱みを認めてしまった事になるからだ。
僕は「やっぱり髪がほしい」という地点に戻るのであった。

◆望むより捨てよ。
「きっとハゲでもいいと言ってくれる女性が現れる!」
そんな事を思っている前向きなハゲは少ない。
僕も「どうせ俺はハゲだから…」派である。
さらに言うと恋人とは平等なものだと僕は思う。
だからこそ「ハゲだけど付き合ってあげた」という図式になるのは嫌なのだ。

そんな小さい人間の僕が辿り着いた先は「もう女なんてどうでもいいや…」
という生物学から外れた理屈であった。
性欲を完全に無くすというより「恋愛したい、結婚したい」という
気持ちを無くす考え方である。

この考え方はそこそこ効果があり、好きなものを食べたり、行きたいところへ行ったり、
やりたい事をやったりとハゲによるストレスはほとんどなくなった。
一人は気楽だ。しかしそういう時に限って彼女が出来たりするのだ。
構えていない時の方がモテるなんて皮肉な話だと思う。
ある時、彼女が「ねぇ、いつからハゲだしたの?」なんてとんでもない質問をしてきた。
僕はその質問の答えに詰まった時、
「平気な振りをしていても、他人と深く係わると結局ハゲを気にしちゃうんだ。」
と悟り「やっぱり髪がほしい」という地点に戻るのであった。